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短頭直入(たんとうちょくにゅう)の法則

2023.01.18

■■■『コミュニケーション力を高める!★声みがき術!』■■■            
       
   執筆者:牧野俊浩(セラピー音楽家・ヴォーカルアドヴァイザー)
        

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 短頭直入(たんとうちょくにゅう)の法則

 「単刀直入に話しましょう」といわれて、
それまで紛糾していた議場が一瞬にしてシーンと静まり返る場面がよくあります。

 「たんとうちょくにゅう」=《一人で刀を持って敵に切り込む意から》直接に要点を突くこと。
遠回しでなく、すぐに本題に入ること。

今回は少し文字が違いますね。短い頭で「短頭」としました。

世界の人種には長頭系と短頭系があります。
これは頭の上下の長さではなく奥行きに関する区別です。
西アジアを舞台にしてアラブ人とイラン人が長頭系であり、
トルコ人が短頭系であるという説に出合いましたが、
もうひとつ実感がわいてこないのはやはり日本が島国ということで、
自分たち以外をすべて外国人とみてしまう性癖だからでしょうか。

まあ、あまり詳しい人類学的な範疇にはいると、この小論で扱うにしても、
私自身の能力としても難しくなってきますので、
ここはサラリと逃げておきます。

それこそ単刀直入に申すならば、日本人は「短頭系」の人種です。
つまり奥行きのない顔立ちです。
鼻の先から後頭部のでっぱりの距離が短いのですね。

さて、ここまでが前段です。

前回、軟口不落の法則に従ってもちあげたままの軟口蓋ですが、
これでも、まだ共鳴腔を確保するには十分とは言えません。
少しでも響く部分を広げるには今度は前後にスペースを拡大したいのです。
短頭系,長頭系は詰まるところ骨格の仕組みですから、最近話題のマジシャン、
セロでもないかぎり(まあ、彼でも無理でしょうが)
頭蓋骨全体を瞬時に前後に引きのばすなんて事は、到底不可能です。

それならば、という苦肉の策が発音をするときに
唇を少し前に突き出すようにする技です。
こうすることによって持ち上げられた軟口蓋と首の骨の間に隙間ができ、
それまでの響きが鼻のほうに直接入り込む感じがしませんか。
短頭直入の秘策です。

少し鼻にかかった声になるとは思いますが、この魅力的な鼻声は今後、
色々と使い道がありますので、まあ、だまされたと思って会得しておいてください。
私たちのような短頭民族が、本場のジャズボーカリストのような
深みのある声をだせるようになる一方法として、私はしばしばこの方法をお教えしています。
確実にボリュームに差がでることが実感できるでしょう。


字幕スーパーでみる洋画と吹き替え版のギャップは、声優さんの技量によって生じるというより、
声質の違いでの違和感が先行するのではないかという思いが以前からしています。

「冬ソナ」のオリジナル版と吹き替え版を、両方とも見尽くした後、
再度落ち着いて見返そうとする時に、自然とオリジナル版に手が伸びるのは、
ヨン様やチェ・ジウの見事な声帯の操り具合いに触れたいと
思っているのかも知れません。(まあ、このあたりは個人の趣味・・ですけどね)

軟口不落の法則の両刃の刃は、「あまりに軟口蓋でがっちりフォームを固めてしまうと、
息の抜け道がなくなって、かえって相手に息苦しい思いを感じさせてしまう」ということです。 

Q:単刀直入にお聴きしますが・・この発声術を会得すれば、
僕もペ・ヨンジュンのように、もてもてになれますか?

A:・・・・無理だと思うよ。でも同じヨンというチョー・ヨンピルのような熱唱系の歌手の
発声法にもこの技法が自然と取り入れられているような気がするなあ。
知ってる?チョー・ヨンピル?僕は大好きだな。聴いてみたら?情感の蓄え方が勉強になるよ。

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