2023.03.27
■■■『コミュニケーション力を高める!★声みがき術!』■■■
執筆者:牧野俊浩(セラピー音楽家・ヴォーカルアドヴァイザー)
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■■■ 学びのカテゴリー 第一章その5「ティラミスの法則」 ■■■
ティラミス・・・・どこかでお聴きになったことがあるでしょ。
そうです、イタリアのお菓子にありましたね。
ティラミスの語源をご存知ですか?
ティラ=Tira=もちあげて
ミ=mi=私を
ス=su=上に
つまり、この言葉はマンホールに落ちた人がそのままつかえるような言葉
ですが、由来はもっとロマンティックで、失恋した女性が「わたしを元気
づけて!」という状況の時につかうらしいです。
花言葉ならぬ菓子言葉とのこと。
声みがき術では、もっと直接的な意味で使います。
実際にあなた自身を上にもちあげてゆきます。
え、マジックじゃないです! 幽体離脱でもない・・です!
いくらリラックスして立っていても、武蔵自然体にあるように、
背骨はピンと伸ばしておくことが、見た目にも、声みがきにも、とても必要
なのです。
でも、結構、自分では伸ばしたつもりという形が多いのですね。
そこで、ここでは極端にやってみます。
ついでにいっておきますが、「声みがき術」では今まで皆さんが日常的に
つかってきた筋肉を限界まで使ったあとで、そのあとに適正な使用領域に戻
してゆきます。
まずは植物のように、繁らしてしまわないと刈り込むこともできないと
判断するからです。
武蔵自然体で立ち、足が地から離れるのじゃないかと思うくらい、
背筋を上に上にのばしてみてください。
それが限界?
まだ伸びるでしょう!大丈夫、引力が働いている限り浮遊はしませんから。
もっと!!
はい、いちど元にもどって。
今度はこんなイメージをもってTiramisuしてみてください。
1:高い空から一本の細くて強い糸がスルスルとのびてきて、
あなたの頭の真ん中に着地。それを、誰かが上のほうで引っ張りあげているよう
で、身体全体がグングン伸びてゆきます。
必ず、上から糸が降りてきたというイメージからはじめてください。
このレッスンを始めた時に、ある方から「肩がこるんですが・・・」という反応
を頂きました。
その時に気付いたのですが、その方は、「頭の上から一本の糸が上を目指して伸
びてゆく」というイメージをもって始められたようです。
結果的には同じ形にはなるのですが、自分でその糸を伸ばしているという考えや、
まるで「ジャックと豆の木」の豆のツルを頭の上にいだいているような考えが、
なんとなくの重量感を与えていたのかもしれません。
そこから外れるには、あくまでも上から伸びてきた糸に勝手に引き上げられてい
るというイメージに切り替えることです。
2:十分に伸びきったところで、その糸が切れたとすると、どうなるでしょう。
そうですね。まさしく糸の切れた操り人形のように、ヘナヘナと床に座り込んで
しまいますよね。そのイメージをもって、一度、全身脱力系で床にくずれおちて
しまいましょう。
そう!あなたは、一本の糸だけを頼りに吊り下げられている操り人形なのです。
両手には糸はついていませんので、ブラブラしています。
まるで風にそよいでいる細い木の枝の状態です。
2、3回これを繰り返して緊張と弛緩を交互にあじわってみてください。
どちらも大袈裟にみえるほど、大きな動きをもってやってください。
大きな振幅をもつことも表現力を高めるために、とても重要なことですから。
まっすぐに安定して立っているあなたの姿!
とても素敵ですよ。腰回りの充実感も今までに味わった事がないくらいの体験
だと思います。
皆様方のご意見を頂きたいと思います。
解りにくい表現などがありましたら、是非ご指摘下さい。