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国の王が音楽を愛していれば、その国に悪事は、ほとんどない

2023.01.18

「音楽ってなんだろう」③

※「このコラムは2003~2005年にかけてメルマガとして配信をしたものです。
当時の私の音楽観を述べたものですが、自分自身の考えはあまり変化していないため、
基本的にそのまま掲載をしています。その視点でお読みください」

■今日のバイブレーション■

     国の王が音楽を愛していれば、その国に悪事は、ほとんどない
                      (孟子:中国の思想家)
                      
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●今日のバイブレーションから思い浮かんだ事●
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 まったく、うんざりする事件のオンパレードだ。この国の感覚というもの
はどこまで劣化してゆくのか、恐ろしい時代である。そしてまた、否応なく
メディアの牢獄にとらわれているがために、それらの報道にふれるたびに、
鈍化してゆく自分の感性が、また情けない。

 現首相は決して「王」ではないが、少なくともわが国を代表する人物であ
る。オペラを愛し、プレスリーを好み、若い世代の音楽にも理解を示すとい
う、文化的には私たちのジャンルの人間には実に頼もしい逸材である。

 けれど、私たちが生きている現代は上記のように、決して平穏ではない。

いったい、孟子の生きた時代の音楽はどのようなものであったのか。紀元前
300年という年代は、どのようにも推測ができないのであるが、なにしろ
音楽という文化の地位は特別なものであったようである。

 もう一人の哲人、孔子もこのように音楽を評している。
「仁徳は文化の柱 音楽はその柱に咲く花」

仁徳とは、人を思いやる心である。その花(象徴)として音楽があるといわ
しめた音楽に出会いたい!そのような音楽を愛する王の施策は、滋味に溢れ
ていたに違いない。

 どのような文明もライフサイクルをもつから、滅びの日を迎えることは避
けがたい事実であるとは考える。

 でも、滅びのスタイルにもこだわりたいのです。

 もし、本当に音楽を愛しているならば、その命である「仁徳」の心を思い出
して欲しいし、もしも、音楽的思考法を政策に反映することをお考えならば、
起承転結でも序破急でもいいから、ぼちぼちテーマ提示に入りませんか。
長すぎたイントロダクションのお陰で、国民は疲弊しきっていますよ!

 ねえ、小泉さん!!

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