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音楽のない人生など、まちがっている・・。私が信じるとすれば、踊りを知っている神だけだろう。

2023.03.05

■今日のバイブレーション■

  音楽のない人生など、まちがっている・・。
  私が信じるとすれば、踊りを知っている神だけだろう。
         (フリードリッヒ・ニーチェ:ドイツの哲学者)
  
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●今日のバイブレーションから思い浮かんだ事●
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 「神は死んだ」と叫んだニーチェに、神へのラブ・コールを唱えさせた音楽。
ニーチェが、この言葉の中で指し示した音楽はどのようなジャンルであったか。

 新年早々の深夜0時頃から、僕は酔眼のまま、テレビの前に釘付けとなって
しまった。NHK教育で放映された「UMOJYA」(ウモジャ)なるアフリカン
ミュージカル。人間の身体はここまで躍動するものか。30数名の出演者によっ
て、アフリカの喜び、悲しみがダンスとして歌として、まさに灼熱の中に展開さ
れた。身体を流れ落ちる汗が美しかった。

 荒々しいアフリカンドラムでは、背景にサバンナを疾駆する猛獣たちのシルエ
ットを幻視したと思った。次第に街にひきつけられてゆく若者たちは、暗黒の酒
場のなかで、仲間たちと、街でのやり場のない怒りや、胸に込上げる郷愁を、激
しいリズムに昇華させ、新しい音楽ジャンルを生み出してゆく。さらに圧巻は、
以前、少し記したかもしれないが「天使にラブソングを」の中でも、僕に涙を催
させたハーレムの黒人教会でのゴスペルシーンである。

 なんと、人は可愛い者であるか。神の前で、なんと、人は敬虔なものであるか。
つながりを意識した人の姿はなんと美しいものであるか。

 勿論、アーティスト一人一人の身体力は白眉であるが、それは去勢、統制され
た美ではなく、刈り込まれることを拒否する激しい個のエネルギーである。
 
 その集合体としてのステージは、細かに観察すれば、確かにほころびはある。
例の北朝鮮の軍隊行進には遠く及ばない。
 しかし、それはまぎれもなく躍動するいのちである。

新年そうそうに、いいものを体験させていただいた。 
[ウモジャ] それは、それはズール語で「団結・結束」を表す言葉との事。

 サブタイトルにはThe spirit of togetherness とあった。

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