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「続・花に嵐の例えもあるぞ 」(資料提供:青木雄二郎さん)      

2023.05.27

■今日のバイブレーション■

           「 続・花に嵐の例えもあるぞ 」
                  (資料提供:青木雄二郎さん)         

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●今日のバイブレーションから思い浮かんだ事●
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 前回の「花に嵐の例えもあるさ・」が意外な展開へ。購読いただいている方で、
所沢にある「メロウネットところ塾」の青木さんが、インターネットで検索して
くださり、出典は中国の詩人の于武陵(ウブリョウ)の五言絶句であることが判
明いたしました。原詩は以下のような詩です。

 勸君金屈巵
 満酌不須辞
 花發多風雨
 人生足別離

 さらに、柔らかにご指摘を頂き、誠に赤面の至りとなりました。
皆様も失笑されていたことを思い、ますます気が重くなりますが、潔く、謹んで
訂正をさせて頂きます。

この于武陵の漢詩を井伏鱒二さんが訳されたのが以下の文章です。

コノサカズキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノ外ヘモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ

ここまでは寺山修司(これも前回は修二となっておりましたね・・)の姿はまだ
登場していません。ううむ・・どうなっているんだろうか。私の勘違いだったの
でしょうか。まあ「旅の詩集」を寺山修司が編纂したのは間違いないことですか
ら、その中で彼がこの詩を解説していたのを私が勝手に関連付けてしまったのか
もしれません。
 彼の作詞で山本直純さん作曲の「田園わが愛」という合唱曲があります。大学
3年の頃でしたか、それで演奏会を開きました。その中に漂っていた詩情は「ふ
るさとを思う気持ち」と、「決して故郷には帰らない」という相反する気持ちの
間を揺れ動いていたように思います。そんな寺山修司の姿と、この詩とがオーバ
ーラップして前回のような思い違いがおこったのでしょう。

 誠に失礼をいたしました。

ううむ、それにしても、あの「旅の詩集」はどこにいったのだろう。
寺山修司は、この漢詩をひいて何を言いたかったのだろう。

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