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「思い込みってありがちですね」

2023.11.06

■今日のバイブレーション■

    「思い込みってありがちですね」
        (ワンディ・アキュビューのキャッチコピーより)
     
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●今日のバイブレーションから思い浮かんだ事●
 
  このコラムは割合にアカデミックな話を提供してきたが、今回は、
ちょっと様子が違う。歌い手としての僕の懺悔である。

 唄には必ずドラマがある。歌い手のドラマと聴き手のドラマの接点が
共鳴を呼ぶ。思い込みで聴き手がドラマを勝手に改変して聴く分には、
罪はない。しかし、歌い手としてそれを自分の唄として歌う場合、ちょ
っとまずかろうかなあ。

「時には昔の話をしようか」というタイトルの唄がある。加藤登紀子
のオリジナルである。この曲が唄としてかなり気に入った。
 青春の一時期のゆらぎを思い出しながらの名曲である。

「時には 昔の話をしようか 通いなれた なじみの あの店」
このフレーズの「なじみ」が僕の中では「伏見」でなくてはならなくな
った・・・。お登紀さんのかつての旦那さまは、同志社大学の学生さん。
全学連の闘士であった。この背景が「なじみ」を「伏見」に置き換えさせ
た。隠れ家としての喫茶店がありそうな気配の街である。
 毎日が嵐のような時代の風に煽られながら、健気に愛を育てあってい
た若者二人。

 そんな思い込みが二度ほど、ステージで「伏見のあの店」と歌わせた。
結構、気合をいれたステージで、僕もその瞬間に彼らが人目を忍んでの
蜜会の場をイメージした。

 しかし原曲は「なじみ」・・であった。有る方からやんわりと指摘さ
れて、顔から火の出るほどの思いを味わうことになった。
 この曲に関しては、楽譜もなかったのでMDからの採譜で歌い始めた。
これがすべての原因。まあ、ちいさなライブだったことがせめてもの救
い。(お登紀さんも心の中ではそう歌っていたんじゃないかなあ・・?)


 思い込みってありがちですよねえ。

ちなみに、このコピーは、眼の構造上、決して眼の裏に回ることはない
っていうコンタクトレンズのキャッチコピー。

例として「アボカド」と「アボガド」
さて、この果実の本当の名称は・・・。「アボカド」

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