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いろんなものに詩を重ねる。それが詩の健康にもつながる。

2024.01.23

■今日のバイブレーション■

        いろんなものに詩を重ねる。
            それが詩の健康にもつながる。
             (谷川俊太郎:詩人)
          
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●今日のバイブレーションから思い浮かんだ事●

 なるほど、さすがに一流の詩人の手にかかると、このような表現になるのかと
新春早々、脱帽。やっぱり俊太郎さんは異星人のように思えてくる。
 前回のメルマガで、音楽についてなんだかストレートに言い切れなくて、紆余
曲折させていた論理は、俊太郎ワールドでは詩の役割をこのようにストンと暖か
く、優しくしかも力強く言うことができるのだ。

 俊太郎さんは詩の役割を昔からこのような眼で眺めていた。またぞろ、以前書
いた事と同じ内容を書いてしまうこと自体が情けないが、確かに、俊太郎さんは、
ミュージカルの台本を書き、エッセイを記し、対談集を出し、戯曲を書き、写真
家とのコラボレーションを企画するなど、所謂、現代詩が言葉の牢獄にあえて自
らを閉じ込めていこうとする方向とは180度違うやりかたで、「詩」そのもの
を開放していった。童謡の作詞までしている。「月火水木金土日の歌」はレコー
ド大賞作詞賞。当時はフランク永井が歌った。
 あの「鉄腕アトム」だって俊太郎さんの詩だ。

僕は武満徹作曲・谷川俊太郎作詞の「死んだ男の残したものは」という歌に触れ
た時に、鎧を捨て去った言葉そのものの強さに、戦慄を覚えた。なにひとつとし
て難しい言葉を使わずに、この一点の真実を語ることができることに驚愕した。

http://wagesa.cool.ne.jp/music/j-folk1/shindaotokono.html


 今回のバイブレーションは、それに劣らず、僕を揺さぶり続ける。

このような感性を受け継いだ息子、賢作さんは音楽家として演奏活動を続けてい
る。時々は父上とのコラボレーションも果たしているとか。
以前から気になりつつ、まだ会場参加は果たしていない。
変な例えだが、僕の一番気になっている「ウニ丼」に、まだ決して箸をつけよう
としない心境に似た思いなのである。(別に痛風再発を恐れたうえでの話ではな
い)
 もう少し想像を楽しんでいたいというところか。

 詩の健康か・・
音楽の健康というフレーズに置き換えて、また新年そうそう眠れなくなりそうだ。

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