すべてをデザインという眼で見直す
2024.06.13
■今日のバイブレーション■
すべてをデザインという眼で見直す
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●今日のバイブレーションから思い浮かんだ事
東京ミッドタウンという構想があるらしい。あの六本木に、また新名所が
生まれる。
http://www.mitsuifudosan.co.jp/home/aboutus/bigproject/midtown/
この中心に服飾デザイナーの三宅一生氏がいる。7月14日の記者会見で、
彼が口にしたのが上記の言葉であった。
万芸は一芸に通ずという言葉がある。常に到達点を意識して毎日を暮らし
てゆけば、おのずと、その視点からすべてを眺めることになり、すべてが芸
の肥やしとして役立つのであり、無駄なものはひとつもないということであ
ろう。
そんな願いをもって、このメルマガを立ち上げ、いつも、音楽家であると
いう意識のもとで、社会現象をながめたり、学際的な事象をとりあげてきた。
そんな自分にとって、この三宅一生氏の言葉は、わが意を得たりという気分
にさせてくれた素晴らしい言葉だ。
三宅氏はデザインという目で六本木を俯瞰し、スクラップ アンド ビル
ドで畳み掛けてゆくのであろう。それは一枚の織物を立体化してゆく作業と
同質の美意識なのであろう。
私は音楽に関わるものという立場で、人間社会のエネルギーの流れを感じ、
それを音のエネルギーに変換してゆこうとしている。人間の発散するエネル
ギーの流動性に法則性の感じられなくなった今、私たちのひとつひとつの作
品が止まれる時間が極端に短くなっているような気がする。
音楽に代表される時間芸術がますます刹那を志向しはじめるとき、壮大な
パノラマをイメージすることのできる氏の仕事に強い憧憬を感じる。