音風景あれこれ①
2023.02.02
It's a Blue World
まずは、コーラスから一曲。若い方々には馴染みがないかもしれないが、
アメリカのジャズコーラスグループの草分けである
フォーフレッシュメンの「It's a blue world 」という曲。
なにが気持ちいいかといって、It's a
のユニゾンに続いてのハーモニーの拡がりは何度聴いてもゾクッとくる。
学生時代から相当聞き込んできたレコード盤は、
ジャケット自体はかなり擦り切れてしまって、
当時あざやかなオレンジ色であった縁取り部分は、セピア色に変色してしまった。
勿論、今となってはレコード盤もスクラッチノイズが多いが、
この新鮮な音の段取りが与える衝撃は相変わらず不滅。
まだ文京公会堂と呼ばれていた、後楽園脇のホールでおこなわれた、
彼らの東京公演にかけつけた若い日が思い出される。
今時のコンサートのように照明の力に頼ることなく、彼らの声だけで、
煤けたホールの壁を虹色に染めあげていた。強烈な至福の瞬間であった。
年齢的にメンバーチェンジを繰り返しながらも現在も活躍しているという。
彼らの特色であるオープン・ハーモニーはある意味で、人生そのものの暗示。
詳細は下記サイトで。
http://www.ozsons.com/freshmen.htm