2024.07.09
■今日のバイブレーション■
あらためて・・音楽ってなんやろ
レチタティーボの役割
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●今日のバイブレーションから思い浮かんだこと
このたび、あらたな気持ちで音楽コラムを掲載し始めました。
今私の頭の中には「18 to 81」というキーワードがグルグルと駆け巡っています。これはなにかというと、私の音楽歴そのものを表現しているフレーズです。
高校時代は、柔道部に籍を置き、歌う事とは無縁な男だけの野蛮な世界に身を置いていたのですが、高校二年の時に腰を痛め、大学に入ってからは「女の子のそばで歌でも歌って、ドキドキするような青春を!」という下心丸出しで、宗教曲を得意とする混声合唱団に入団。
普通に4年間で卒業すればいいものを5年間もお世話になって、そのあとも就活には全く興味を覚えず、そのままプロの歌の世界に飛び込んで、現在までステージ活動を継続してきました。気が付けば、本年で喜寿、77歳の後期高齢者・・なんとかまだお呼びのかかるままに活動をしていますが、さすがに、あと4年くらいで一応の区切りをと考えています。
18歳から歌い始めて81歳で一応のセミファイナル。それが「18 to 81 コンサート」への思いです。
中でも、一番衝撃だったのは、オペラの二期会合唱団で歌った4年間ほど。オペラの「オ」の字も知らないまま、ご縁があって飛び込んだ世界で、レチタティーボとアリアの二通りの唱法に出会いました。オペラアリアなら、そのあとも沢山の名歌手の方々の歌に接し、感動をしてきました。特にイタリアオペラに中には好きなアリアが週十曲もできました。私の声域はバリトンです。テノールのように輝くような高音で人を圧倒するような曲は少ない。その分、語り口調で人の心に語り掛けるような内容に特化しているような気がしています。「語り歌」の領域でしょうか。
現在の私のレパートリーにはオペラアリアは一曲しかありません。カルメンの「闘牛士の歌」くらいかな?あとはアメリカンポップスやジャズや昭和歌謡、シャンソンの領域。この領域では私は「語り歌」であることを意識して歌ってきました。
まさしく オペラの領域での「レチタティーボ」の意味合いを意識しています。
この語り歌的な歌い方が、どうやら日本人的な感覚には受け入れられやすいのではないかと思う次第。「18 to 81コンサート」の企画をかんがえるにつけて、もういちど レチタティーボ=語り歌 という法則を徹底的に学んでみようとしている次第です。