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どんな方とお話ししたいですか? 歌も同じです。

2024.07.30

前回「歌とお話」のコラムを書きました。
歌=お話です!

有難いことに、僕にはたくさんの仲間がいます。
それぞれ独特の口調。独特の話題を提供してくれます。僕自身は、基本、聞き手に回るほうが気が楽。
話を聴くというよりも、その人自身を「読む」というほうが興味深い。

知らず知らず、その人の話にのめりこんでゆく場合のスタイルとしては、その人の語り口に安心感を感じる時です。
これは、きっと皆さまも同じだと思います。
どんなに魅力的な内容の話だとしても、自分自身がおいてきぼりにされていると感じたら、興味は急速に減衰してゆきます。

歌も全く同じであるということです。

どんなに、声が良くても、フレーズの表現力に優れていても、あるいは表情が良くても、同じ。
ひとりよがりの歌・ステージには気持ちはついてゆきません。

昨今の歌は、おしつけがましい。
こういうと、現在ステージ活動をされているミュージシャン全員を敵にまわす事になるかもしれません。

たどたどしくても良い。その人自身がみえてくる歌い手が昭和の時代にはたくさんいたように思います。
音楽的なフレーズで表現するならば、「間の取り方」。オリンピック真っ只中で0.01秒を争う競技が、すこしでも速くという機運で争うことがメダルの行方を左右する場合もあるのですが、歌は決してそのような視点で聴くものではありません。
歌をきくとき、「ハッとする瞬間」を感じさせる歌。

そんな歌にますます出会いたくなってきた後期高齢者の自分です。

「音楽としての間の取り方」 これは楽譜には決して書き入れられていない秘密の暗号なのです。





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