遠因を求むる勿れ
2024.09.25
えんいんを もとむる なかれ・・・。
僕自身は結構、ポピュラーな物言いの類と思ってたけど、それこそ僕の勝手な思い込みだろうか・・・。
「遠因」・・意味合いとしては、なにか厄介な出来事に遭遇した時に、「こんな状況になったのも もとはといえばさ・・」
と、イメージ的には、眼鏡の片方を持ち上げながら、こましゃくれた口ぶりで、その場の空気を独り占めする
自称インテリが、事のいきさつを、過去からさかのぼって講釈する時にまず口にする事象。
Goo辞書では以下のように解説されている。
遠因=ある結果を導いた原因として、直接ではないが、何らかのかかわりをもつ事柄。遠い原因。間接の原因。⇔近因。
まあ・・何らかのかかわりをもつ事柄・・・これは 個人のとらえ方によっては、様々の事をまとめて詰め込むことに
なるかなあ・・・。そういう意味で客観的な原因を特定できないため、今回コラムタイトル「遠因を求むる勿れ」という
警句が生まれたのかもしれない。
しかし・・・キーワード検索で ずばりこの言葉が出てこないことを思うと、自らの身過ぎ世過ぎを少しでも軽くするために、
勝手に作り出した造語かもしれないな。
長話になってしまいました。
実は、私は現在「脊髄梗塞」という病名でリハビリ専門病院に入院をしています。
聴きなれない病名だと思いますが、最近ではNHKの体操のお兄さん 弘道お兄さんが罹病され、奇跡的に二ヵ月半で、自立歩行
が可能になったという報道がなされたばかりです。通常、脳梗塞、心筋梗塞の1%~2%の確率での発症という極めて稀な病気。
僕の発症は8/2 以来 本日で二ヵ月近く入院をしてきました。幸いにもリハビリの効果があったのでしょうが、何とか9月末で、
一旦退院し、後は自宅での自主トレ、外来リハビリを重ねて治療を続けていこうと思っています。なんとか12月の年末公演繁忙期
にはステージに立てるのではないかと想定をしています。
現在も、発症にいたる原因はまだ特定できず、治癒に至る治療法もまだ確立はされていない難病。
その状況では、まずリハビリによる筋力回復が一番の対処法のようです。
一日三単位、一単位一時間 合計3時間におよぶリハビリを受けながら、僕自身としては、どうやら、この発症の「遠因」に気づく
事になったようです。
それは今から60年前の柔道の練習試合での出来事。
自分でしかけた背負い投げを、上から120kgの体重をもつ相手につぶされた時・・・。
いまだに、あの嫌な感触を忘れることはできません。
バリッというか グニャッというか・・・・上半身と下半身が分離した感触。
練習試合は中退したものの、校門から市内にある病院まで、友人の肩を借りながらも歩いて行ったという記憶があるけど。ほんまやろか・・。
診断の結果は「左腸骨骨折」。 たしか3週間の入院と、三か月ほど松葉杖で登校した思い出があります。
結局 今回の「脊髄梗塞」の遠因はそこにある!っていう話かい!と焦れたあなた、もう少しお待ちくださいね。
といいつつも 実は、これから公式リハビリの時間となりました~! ごめんなさい、この続きは また次回!