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観衆の心をとらえる方法はひとつしかない。それは、誠実かつ謙虚な姿勢で観衆に訴えかけることだ。

2024.04.29

■今日のバイブレーション■

観衆の心をとらえる方法はひとつしかない。
   それは、誠実かつ謙虚な姿勢で観衆に訴えかけることだ。
                 (フランク・シナトラ)
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●今日のバイブレーションから思い浮かんだ事●

 久しぶりにガッチリした格言の掲載。
今までにも、どこかで聴いたことはあるが、こんな形で出会うと新鮮である。

うら若き女性の友人から数冊の書籍を頂いた。その中に、今話題の直木賞作
家、角田光代さんの「対岸の彼女」があった。
 その中で、職業として他人の家を掃除をする場面、戒めとして、この言葉
が引用してあった。

 極限までにも、シンプルな言葉である。
しかし、それをあのシナトラが言っているというのが、この言葉を輝かせて
いる要因だ。

 今の世の中、どこかオカシイと思うとき、この言葉に照らして考えてみる
といい。虚飾であることは、ここ数年の世界の流れの中で、人は見抜く力を
それなりに養ってきた。逆に言うと、その色眼鏡の使い方が、けなげに守り
続けている真実までをも、誤って猜疑心にみちた視線で眺めることもありそ
うだが。

 それよりも怖いのは「あなたの為を思って」で始まる「お為ごかし」とい
うやつ、これで迫られると、みんな寂しい毎日だし、嬉しくなって易々と術
中に嵌ってしまうことにもなり兼ねない。クワバラ、クワバラ。ご用心。

 誠実・謙虚・・この視点に照らして人を選別せねばならない時代になった。
せめて自分だけは誠実・謙虚そのものでありたいものとは思うが、そうはい
かぬから、この言葉に重みがあるのだろう。

 本を頂いたのが数日前の事なので、まだ読了をしてはいないが、男性とし
ては、登場人物の女性の心理描写がなかなか興味深い。このフレーズ、スト
ーリーの伏線として、なにか意味をもってくるのだろうか。
後半が楽しみな作品である。

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