ユレユレの法則その二
2023.01.30
■■■『コミュニケーション力を高める!★声みがき術!』■■■
執筆者:牧野俊浩(セラピー音楽家・ヴォーカルアドヴァイザー)
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ユレユレの法則その二
■どうしてもヴィブラートがつかない人がいます。
あるいは、声を出すたびの細かい振るえ、いわゆる「ちりめん」という
ヴィブラートに悩んでいる人もたくさんいます。
聴いていて気持ちのいいヴィブラートがかかると、その歌がいっそう引き
立つのですが、実は上記の二つの現象に気がつくと、次第に人前で歌うこと
が億劫になってくるものです。
僕自身が前者の例で言うならばヴィブラートのつかない、『棒声』でした
からそういった心境はとてもよくわかります。
プロフェッショナルな歌い手として、人前で歌うことが億劫になるなんて
どうしようもありません。ソロを割り振られるといつも
ビクビクしていたのは、そこからくる恐れに間違いがありませんでした。
前回は、そこから抜け出す方法として私がとったひとつの方法で、音程を
意識的に上下さす手法をお伝えしました。
これはとても効果的です。ここぞというときに、これを思い出せば長い音
に自在にヴィブラートをつけることができます。
でも、もし、「ちりめん」系の声質の場合には、その前に、しておかなけ
ればならないレッスンがあります。
逆療法のようにみえますが、喉を少し硬くすることが必要です。
実際には腹筋の支えがなくなると声が震え始めますので、腹筋を鍛えるとい
う処方箋をだせばいいわけですが、それに加えて、喉の奥にほんの気持ち
力をいれて声をだしてみてください。
一旦、『棒声』の状況をつくるのです。なるべく揺れのないまっすぐな声
をだすことを心がけてみて、それが自然にできるようになってから、徐々に
音程差でヴィブラートをつけることを試みます。
リセットする勇気をもってください。
今回のメルマガの最後にもうひとつ。
いくら音程差でヴィブラートをつけても、それが止まったヴィブラートに聞
こえてしまっては、歌にスピード感がでませんから注意して!
それに関してはまた次回。もう少しビブラートのことを考えてみましょう。
Q: あの・・僕は緊張すると声が勝手に震えることがあるんですけど。
A: 重心があがってしまって、押さえが効かない状態ですね。
実は、僕も昔は人前で話すことが、苦手だったことがありました。
深いところまで息が降りる前に喋ろうとするからそうなるんです。
Q: 今も身体ごと震えてくるんです。
A: !!! 地震だア!!
(笑えない体験です。本当に最近は少し地震恐怖症です)