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プレイヤーズ王国

2024.02.22

■今日のバイブレーション■

      プレイヤーズ王国
        (ヤマハの考える音楽コミュニティ)       
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●今日のバイブレーションから思い浮かんだ事●

 ヤマハ、カワイといえばピアノだった。しかしこの領域で、もう新たな
需要を見込むのは難しいという立場で、両社ともシニアのための音楽教室
や、もういちど音楽で青春のときめきを取り戻そうとする中高年に特化し
たような楽器群の開発に力をいれていることは、以前にもこのメルマガで
触れた。

 音楽が家庭内にも町にも溢れるのは、嬉しいことだ。
自らをリラックスさせるとともに、一種の自己実現への道を模索し始めて
いるのかも知れない。
 そう、腕が上がるにつれて、「どう?いまのグルーブ感」と仲間内で話が
盛り上がったり、「テンション入れすぎで、かえってノッペリしてるんじゃ
ん!」と忌憚のない意見が飛び交ったりしはじめて、もう、一億総音楽家な
んていう時代も遠からずやってきそうな勢いである。

 そんな時代を背景に、天下のヤマハが新たなサイトを立ち上げた。
題して「プレイヤーズ王国」

 http://players.music-eclub.com/players/

 要は、自分で作詞作曲した曲を提供して、みんなに聴いてもらおうという
サイトだ。しかし、既製曲の自分なりの演奏でも構わないというところが、
結構ゆるやかなルールで面白い。そうこうしながら掲示板に感想を書き入れ
たりして、音楽を話題にした仲間が増殖してゆくことになるのである。


 ヤマハ歌謡祭というものがあり、全国各地での予選を勝ち抜いてきた地区
代表が参加できる世界歌謡祭というのが武道館であり、ロイヤルナイツ時代
は、そのコーラスを担当していた。中島みゆきや、ツイスト、因幡晃なども、
光っていたけど、何しろ世界と冠されていたから、世界各国からこの登竜門
を目指して新進のミュージシャンたちが集まり、本当に素晴らしい音楽祭で
あった。司会は坂本九とジュディ・オング(綺麗だったなあ)だった。

 あの時、武道館全体を包み込んでいた熱気のすさまじさは、今の音楽界か
ら僕自身は受けとれない。お行儀の悪いミュージシャンたちも沢山いたけど
もっと音楽的面でのつきあいが深かったような気もする。お互いの汗を感じ
て音楽をしていたような時代だった。

 今、インターネット上に出来上がろうとしているバーチャルコミュニティ。
もうすこし成り行きを見守りたい気分である。

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