◆音の匠◆

このメルマガの発行元の文化センターボックスの初仕事は、カセット製作で
した。受験生に向けてのイメージサウンドスケープ「合格への激励！」
　今から２０数年前になります。東京六大学の校歌と、それぞれの大学の沿革
を収録し（勿論、音楽著作権協会に申請をしました！）、５分ほどのブランク
には、現役の大学生から、購入者への個人名を呼びかけてエールを送るという
製品。朝日新聞でもサンデー毎日でもどっと話題になったのですが、販路が見
つけられず結局、在庫の山のまま。（まだあるのですが・・伸びてるよなあ）

　その時に、そういった効果音の専門家である方にお会いした事があります。
文化放送の玉井和雄さん。昨日の新聞で紹介されておりました。日本オーディ
オ協会より第八回「音の匠（たくみ）」として表彰を受けられたとの事。
　おめでとうございます。
　音の生命についてや、周波数のことなど、当時から知りたかったことを一生
懸命に、僕に伝えてくださった事を今も思い出します。
　今回も受賞のコメントは素敵でした。
「川の流れに音はありません。石を置く事で音が生まれます。位置によって、
音は変わります。音は演技しなければならないのです」
　なんだか凄い哲学に触れたような気がします。またお会いしたいですね。