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学びのカテゴリー 第三章その6「倍音の法則」

2023.05.06

■■■『コミュニケーション力を高める!★声みがき術!』■■■            
          
  執筆者:牧野俊浩(セラピー音楽家・ヴォーカルアドヴァイザー)
    
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■■■■■ 学びのカテゴリー 第三章その6「倍音の法則」■■■

この法則に気づいてしまった貴方の耳は、特殊な聞き方をするようになるで
しょう。人間の声にしろ、物音も、ノイズを含めて全ての「音」に興味がわ
いてくるはずです。

例えば、かすかに聞こえてくる他人のヒソヒソ話に聞耳をたてる時に、
「耳がダンボ!」などという表現を、一昔前ならしましたが、まさに全身で
「音」や「声」を聞くようになるはずです。

この「声みがき術」は、「コミュニケーション力」を高めるために考案した
ものです。

小手先の「会話術」ではなく、
自分自身を心身ともに、良い状態におきながら会話を続けることで、あなた
自身とともに、相手、ひいては社会全体を幸せにするのが「声みがき術」の
目的です。

到達点は、自分自身の声のホームポジションを探り当て、その音程で語る事
です。その事で、貴方は「声」だけでなく、身体全体で相手に語りかける事
ができるようになるのです。

それはとても気持ちの良い体験です。

人間は、気持ちの良いことならば、いつまでも続けることができます。

「声みがき術」を学びはじめたほとんどの方が、途中で挫折することなくレ
ッスンを積み重ねておられるのは、その気持ちよさを味わうことに、はまっ
てしまうからなのです。


すべての人に「声みがき術」を会得して頂きたいと願うのは山々なのですが
、このコラムでは、少し目先を変えたアプローチで「声みがき術」の活用方
法をお伝えします。


仲が良く、コミュニケーションが良く取れている仲間との会話は楽しいもの
です。よく「あいつとは波長があう」などと表現をします。
相手が喋っているときも、たくさん相槌を打ち、相手の気持ちの中を漂って
いるような気がしますね。


そうです。それが大きな要因なのです。

お互いが喋っている声の高さ、つまり「音程」に少し気を巡らすことで、会
話は更に楽しいものになって行くのです。

結論を言いましょう。
相手の喋っている基本的な音程を見つけて、貴方もその音程の中を漂って喋
るのです。


低い音程喋る方との会話には、自らも低い声を使います。
逆に高い声との会話では、なるべく自分の声を高めて喋ってみるのです。

当然、男性と女性とでは声の高さはオクターブ以上違っているといっていい
しょう。

でもピアノを例にとって考えてみれば、オクターブ違っても、ドはドですし
ミはミなのです。それに気がつけば、同じ音程を見つけることはそれほど難
しいことではないと思います。


このコラムでは「倍音」という言葉を使いました。
音楽的な言葉です。
詳細は下記のサイトをご参照ください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%8D%E9%9F%B3

初めてこの言葉をお聞きになった方には、ちょっと難しいかもしれませんが
、簡単に言えば、一つの音程のなかには、幾つもの音程が含まれているとい
う事です。

最初の音程を第一倍音と言い、そのオクターブ上の同じ音が第二倍音、第三
倍音は5度上の音程。その辺りまでは注意して音を聞き取れば、誰にでも気
づく音です。


もっと具体的に言いますと、
最初の音をドと考えると、オクターブ上のド、それから5度上のソの音を聞
き取ることができるということです。その上にも沢山の倍音が生み出されま
すが、そのまでを話題にすると、混乱しますので、とりあえず、この三つの
倍音をここでは取り上げて活用します。


これらは言わば、親子、親類、親友の関係にある音程です。

相手の喋っている音程そのままで受け答えをしてみる。
性差があればオクターブ変えて反応してみる。

そればかりで、単調になり過ぎたと思ったら、5度変えて声の表情を変えて
みるのです。

はじめはかなり高度な術に思えるかもしれませんけど、
慣れてくれば、結構自然に反応できるようになると思います。

「そんなことしてたら、会話が弾まないじゃん!」と仰った貴方。

その時に生み出される「間(ま)」が実は、会話のスパイスになることもあ
るですよ。 


「倍音の法則」是非試して見てください。

「同質」である事の安堵感は、想像以上のものだと思います。

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皆様方のご意見を頂きたいと思います。
解りにくい表現などがありましたら、是非ご指摘下さい。

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